Item Story

~ライダースジャケット~

R-18がつくりあげるジャケット

ライダースジャケットはダブルとシングルに大別されます。襟が二つ襟か一つ襟かで大別されますが、デザイン的にはダブルはどっしりとした、シングルはシンプルな印象を与えますよね。ダブルは、1953年にマーロン・ブランド主演の映画『The Wild One』でマーロン・ブランドがデニムにダブルのライダースジャケットを着用してから当時の不良と呼ばれる若者の絶大な指示を得て、不良や単車乗りの象徴として今日に至るまでダブルライダースとして健在していることは広く知られていますよね。

一方で、ジャケットはダブルと言うイメージが先行してますが、シングルのライダースジャケットはそのシンプルなデザインで、タウンユースとしてファッションアイテムとしても支持されることが多いですよね。シングルライダースの代名詞とも言われる名品J-100をリリースしたBUCOの資料を見てみるとシャツと表現されているように、革シャツ的な役割としてリリースされ、夏用のライダースジャケットとしてリリースされたと想定されている資料も多いんですよ。

ダブルのライダースを創るにあたって

僕が学生の頃(90年代)、1970年代、80年代初期の古着のライダースジャケットには真っ赤なダブルのライダースジャケットが存在していました。よく行くいきつけの古着屋でチョクチョク見かけていたものです。ダブルのライダースジャケットと言うだけで主張が激しいギアなのに、真っ赤な色がさらに主張に拍車を掛けていたんです。確かにカッコイイ。。。だけどあの頃は、着こなす勇気がなくて手を出せなかった(笑)

でも最近ではメッキリと真っ赤なダブルのライダースを見かけなくなったんですよ。あの時ゲットしておくべきだった・・・。そんな後悔を抱きつつ、上級者向けに、そして、単車乗りの視点で製作することにしたのが、この真っ赤なダブルのライダースなんです。
ダブルのライダース
シングルのライダース

シングルのライダースを創るにあたって

レザージャケット専門店に行って、初めてライダースジャケットを購入しようと思って伝えると 「最初に1着はシングルを」 と勧められることが多いほど、シングルライダースはとっつきやすいアイテムで、レザージャケットの入門ギアともいえますよね。
シンプルなデザインはタウンユースで普通のジャケットとして羽織ることもできる。単車に乗っても様になる。その用途の幅広さは本当に幅広いんですよ。ヘビロテで着用することでレザーの経年変化を楽しむこともできる。「そんな魅力的なマストアイテムを造らんわけにはいかんでしょ。」ということでとつくりました(笑)

今流通している多くのライダースジャケットはクロム鞣しのレザーが一般的で、定期的なメンテナンスが必要なフルタンニンレザーのジャケットは本当に少ないです。本ライダースジャケットでは、イタリアンレザーの染料仕上げのレザーを採用しています。十分な厚みですが、オイル感のあるしっとりとしたレザーは驚く程、身体に馴染みやすく着込んだ歴史をそのまま革が刻んでくれます。一つ一つの皺が愛用者の経年変化として表現されて、脱いだライダースジャケットを眺めているだけでもワクワクさせてくれるはずですよ。